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2012年8月30日木曜日

母の教え防災授業に 59年前の水害 今こそ伝える

母親から聞いた59年前の大水害と、自身が体験した九州北部豪雨を踏まえ、生徒たちに「備え」の大切さを説く高校教諭がいる。福岡県大牟田市の県立ありあけ新世高校の森壽泰(かずひろ)さん(58)=同県みやま市瀬高町。夏休み中には教え子たちを率いて、豪雨被災地でボランティア活動をする“課外授業”を行い、「想定外の災害はまた起きる」と訴え続けている。(bugang-01*#lxb)
 森さんが生まれた1953(昭和28)年、「西日本大水害」が発生。九州北?中部を中心に千人近い死者?行方不明者が出た。もちろん自身に記憶はないが、母のミドリさん=故人=から何度も「自宅前の道がごうごうと川のようになった」と聞かされて育った。
 今年7月14日、自宅そばの矢部川の堤防から水があふれそうな光景に、母の話が重なった。「堤防が切れるかも」と直感し、行政が指定した避難場所よりも近く、高い場所にある山門高校に「体育館を開けてほしい」と電話。近所のお年寄り約10人にも声を掛けて一緒に逃げ込んだ。 adidas 靴
 ミドリさんは「自宅が炊き出しの拠点になった」とも繰り返した。その教えを守り、森さんは自宅の玄関先に乾パン、あめ玉などの非常食を入れたリュックサックを備えていた。避難時に持ち出し、体育館でお年寄りにあめ玉を配ると、少しだけ表情に安堵(あんど)の色が浮かんだ。外を見ると、矢部川支流の決壊で濁流は膝下まで迫っていた。 アディダス
 環境省の「環境カウンセラー」でもある森さんは7年前、筑後地方の高低差を調べて歩き、有明海の満潮と大潮が重なった場合の浸水想定マップを作製していた。地理の授業ではマップを手に、海や川に囲まれた地域の危険性を説明したが、生徒の反応はいまひとつ。備えの重要性を伝える難しさも感じていた。
 そこへ起きた今回の豪雨。「今こそきちんと伝えるべきだ」と7月21日、約100軒が浸水した瀬高町本郷に生徒約30人を連れ出した。汗だくになって土砂の撤去作業を手伝いながら、マップづくりで培った知識が避難先探しで生きたことなど、自らの体験を説明。生徒からは「こんなところまで水が来てる」と驚きの声が上がった。 adidas 腕時計
 「異常気象が普通になった今、災害はいつ起きてもおかしくない。自分の命は自分で守る。備えが大事だよ」。森さんはミドリさんから言い聞かされたように、繰り返し生徒に語りかけた。

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